近年、「R-1」「L21」など数字が商品名に入ったヨーグルトが、やたら店頭に並んでると思いませんか?

その影響かわかりませんが、乳酸菌=腸の調子を整える=健康に良さそう、というイメージはないでしょうか。

実は、花粉症をはじめとするアレルギー症状の対策としても、ヨーグルトなどの乳酸菌が含まれる食品がよく例に挙げられています。

ここでは、現在わかっている乳酸菌とアレルギー(特に花粉症)の関係や、研究中の乳酸菌が含まれる製品についてまとめてみました。

この記事でわかること

花粉症対策としてのヨーグルトの人気と実証研究について

アレルギーと免疫の関係

免疫と乳酸菌の関係

アレルギー(特に花粉症)について研究されている乳酸菌を含む商品

Dr.ポーレンDr.ポーレン
この記事は、体の中の細胞の働きに関する細かい話も出てきますので、私が解説をお手伝いします!

では詳しく見ていきましょう!

(この記事の監修:薬剤師 石塚園子)

花粉症対策で人気No.1の「ヨーグルト」や「乳酸菌」

Dr.ポーレンDr.ポーレン
花粉症対策をしようとしたとき、通常お医者さんで行う治療(薬を飲んだり・使用したり…)以外にも、ヨーグルトやお茶などさまざまな食品・サプリメントなどを試している人も多いと思います。

2016年に行われた株式会社インテージの調べによると、薬以外の花粉症対策の民間療法では「ヨーグルト、」「甜茶」などが人気1)のようでした。

これは、2007~2009年度に千葉大学が行った調査2)でも、同様の傾向が見られたことから、数年間「乳酸菌(ヨーグルト)」や「お茶」には比較的根強い人気があるのがわかります。
(甜茶についてはまた別の記事で取り上げたいと思います。)

<2016年 花粉症対策に取り入れたことのある食材/サプリメント1)

花粉症対策に取り入れたことのある食材/サプリメント(インテージ調べ)
株式会社インテージ.“花粉症2017 みんなの対策―効果実感アイテムは?注目の最新療法は?”.Intage 知る Gallery.,https://www.intage.co.jp/gallery/hayfever/,(参照 2018-03-28).より作図

 

通常の花粉症治療+αや予防のための食習慣として

前述の千葉大学が行った調査2)の際、乳酸菌によるスギ花粉症の症状改善・発症予防効果を評価するための試験をおこないましたが、乳酸菌のカプセル摂取のみでは明確に「効果が期待できる」とは言えませんでした。

ただし、スギ花粉エキスの舌下免疫療法との併用で、鼻症状改善の増強を確認できた、とのことです。
(KW株という種類の乳酸菌を口内錠で摂取した場合。)

研究代表者である岡本医師は、その研究において下記のように言っています。

有症者の症状改善効果は標準治療には及ばないが、食品としての安全性と安価であるといったことから、早期治療介入の一手段としては期待されている
引用元:代替医療の実態と有効性の科学的評価

もちろん薬に比べてしまうと即効性のあるものではないですが、

  • 大きな副作用などがない
  • 食品やサプリメントなので手軽にはじめられる

という点で、普段の食習慣に取り入れるというのは良さそうですね。

ここでは乳酸菌について解説していますが、食べ物に関する民間療法の中には「スギ花粉飴」などアレルゲンを含む食品もあります。アナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、厚生労働省からも注意が呼びかけられています。安易に摂取せず、商品の注意書きをよく読んでください。
詳しくはこちらをごらんください。

 

なぜ乳酸菌が花粉症(アレルギー)対策に良いと言われているのか

Dr.ポーレンDr.ポーレン
乳酸菌がなぜ花粉症(アレルギー)に良いのか、を考えるうえで大切になってくるのが「免疫力」と「腸内細菌」です。

花粉症(アレルギー)と「免疫力」の関係

花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」とも言い、花粉という物質(アレルゲン)に、体が過剰に反応してしまっている状態です。

反応した結果、鼻や目や肌、喉など粘膜系に「アレルギー症状」が表れます。
(花粉症以外にも、ダニなどに反応する通年性の鼻炎やアトピーがあります。)

この「過剰に反応している」という状態は、体の中の免疫機能に関する細胞や抗体のバランスが崩れているためだということがだんだんわかってきました3)

【すごく簡易的なアレルギーの仕組み】
すごく簡易的なアレルギー症状の仕組み
花粉が体内に入ってくると、体内にある「ヘルパーT細胞」が働きはじめる

「ヘルパーT細胞」の働き方次第(バランス)で、B細胞がIgE抗体を生成

IgE抗体がマスト細胞と結合し、さらに花粉とくっつく

花粉をやっつけようと、ヒスタミンやロイトコリエンという物質などが生成される

症状が出る

>>詳しく知りたい方はこちら(後日公開)

 

最初にIgE抗体が作られなければ、過剰反応もしないわけです。

ところが、ヘルパーT細胞の働き方次第(働き方のバランス)で、IgE抗体が作られてしまう。

 

ヘルパーT細胞は、もともとアレルギー反応だけでなく、風邪やインフルエンザなどの元にもなる病原菌などが体内に入ってきたときにも働く細胞で、体の外からやってきた敵全般に対応するための部署みたいなものです。

 

なぜバランスが崩れるのか、の根本的な原因は大気汚染、栄養状態、ストレスなどさまざまなものが考えられ、はっきりしたことはわかっていません。

しかし「バランスが崩れた結果」が、人によってスギ・ヒノキ花粉やハウスダストに対する鼻症状だったり、皮膚炎、目の症状だったりするわけです。

 

つまり、近年よく耳にする「免疫力をあげる」とは、おおまかにいえば「免疫に関する機能(免疫力)のバランスを整えよう」ということですね。

そのため、花粉症対策のみならず、さまざまなアレルギー疾患を改善することを期待した食品やサプリメントの多くは、この「免疫力を整える」ことを目的としています。

今後さまざまな食品やサプリメントを選ぶ際、このポイントにどうアプローチしているかを注目してみるのも良いでしょう。

 

免疫力と腸内細菌と乳酸菌の関係

Dr.ポーレンDr.ポーレン
アレルギーが免疫バランスと関係が深いことはわかりました。では今度は「腸内細菌」が免疫とどう関わっているのかについて見ていきましょう。

腸内細菌(腸内フローラ)のバランス

腸内にはおよそ500~1000種類、約100兆個の腸内細菌が生息していると言われています。(よく耳にする「腸内フローラ」とはこれらの菌達のことです。)

腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌に主に分類され、善玉菌の中に乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、酵母菌、麹菌などが含まれます。

腸内細菌

腸では、主に下記のようなことが行われています4)

善玉菌が乳酸や酢酸を生成

腸内を酸性にする

悪玉菌の増殖を抑える
(腸内の善玉・悪玉のバランスが“ちょうどよく”なる)

口から入ってきた食べ物や病原菌などに適切に対応
(健康が保たれる=免疫が上手く働いている)

もともと腸は、口から入ってきた様々なものを処理しているわけですから、健康にかかわる重要な器官です。

アレルギーに関らず、善玉菌と悪玉菌のバランス(腸内フローラのバランス)は「健康」全体に寄与しているのです4)

腸内フローラ~ちょっと一息:花粉症トリビア~
腸内フローラのバランス腸内フローラについては、現在も研究が盛んに行われている分野の1つです。
悪玉菌、善玉菌という名前がついているため、「悪玉菌は“悪”なんだからなくせばいいよね!」という印象もありますが、そういうわけではありません。あくまで大切なのは「バランス」なんです。
例えば近年の研究では、悪玉菌とされてきたものの中にも、良い働きをするものがある5)ことや、「健康」と考えられる状態でも、人によって菌のバランスがかなり違うことが明らかになっています6)



免疫力と腸内細菌の関係

腸は口から入ってきた異物を処理する器官です。

  • 白血球(免疫細胞)の60%が小腸の内壁に集中している
  • 白血球の一部であるリンパ球※などの免疫細胞が小腸の内部(絨毛と絨毛の間)に多くいる

ということがわかってきたため、「腸の中で働く免疫機能(腸管免疫と言います)は、どうやら全身の免疫に関係しているらしい」と考えられるようになりました7)
※上記の「ヘルパーT細胞」や「B細胞」などを含め、外から入ってきた物質(病原菌やアレルゲン)への対応を決める細胞がいる場所です。

また、乳酸菌・ビフィズス菌は、この腸にある免疫細胞を刺激し、アレルギーを抑えるT細胞(Th1)という細胞を活性化することもわかってきました7)

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Th1というT細胞は、もともと細菌やウイルスなどの病原菌(インフルエンザウイルスなど)と戦う際に活性化する細胞です。
Th1が活性化することにより花粉症やアレルギーの原因となっているIgE抗体の生産を抑えます。

>>もっと詳しく知りたい方はこちら(後日公開)

そのため、花粉症(アレルギー)対策に乳酸菌・ビフィズス菌(が含まれるヨーグルトなど)が良さそう、という流れになってきたのです。

 

乳酸菌とビフィズス菌

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体内の細かい話になってしまいましたね。。。
ここでは善玉菌を増やすために効果的と考えられている、乳酸菌とビフィズス菌について少し説明しますね。
乳酸菌
乳酸菌は、乳酸を作り出す菌の総称で、乳酸菌はもともと私たち人間の体や、動物、植物、食品など、自然界のさまざまなところに存在する菌です。

チーズやヨーグルト、味噌、ぬか漬け、キムチ…といった発酵食品も乳酸菌の働きによるものなんですよ。

菌の形で細かく分けると、ラクトバチルス菌やラクトコッカス菌などいくつかの種類に分かれます。

ビフィズス菌
ビフィズス菌は乳酸と酢酸を作り出します。そのため、広義には乳酸菌の一部ともいえます。

ビフィズス菌は、人や動物の腸内に存在していて、人の腸内の善玉菌はビフィズス菌が多くを占めています7)

そのため、ビフィズス菌を増やすことが健康の維持にもっともつながりやすいという考え方もあります7)

 

花粉症(アレルギー)対策に乳酸菌!の前に知っておきたいこと

Dr.ポーレンDr.ポーレン
みんなが気になる疑問や、乳酸菌を摂取する際のポイントについてです。

「R-1」「L21」「L29」など良く聞くアルファベットや数字の意味は?

テレビCMなどで見かけるヨーグルトや乳酸飲料は、よく商品名に「R-1」「L21」「L29」などあるファベットや数値が入っていますよね。

あれってなんだろう?と気になったことがある方もいると思います。

 

「R-1」「L21」「L29」などのアルファベットや数値の正体は「乳酸菌の種類」です。

 

腸内にはおよそ500~1000種類ある、とお話ししましたが、乳酸菌と呼ばれるものの中にもいくつか種類(株と呼びます)があり、その株ごとに、微妙に働きが異なります8)

例えば、前述の千葉大学の調査2)では、アレルギーにもっとも効果のある株として主に「KW株」というもので効果の研究を進めていましたし、「BB536」や「L-92」「LGGとTMC0356」などの種類も各乳酸飲料や食品のメーカーにて花粉症の症状改善にもたらす効果について研究がすすめられています9)10)

 

いろいろな商品が出ていますので、試してみてご自身に合ったものを選べると良いですね。

 

生きて腸に届・・・かなくても良い

よく「生きて腸に届く」というフレーズを耳にしたことがあると思いますが、近年の研究では生きていても死んでいても、特に効果に大きな差はないことがわかってきています11)

死んでいても、その菌の成分によって腸内の免疫機能は活性化するため、「生きたまま腸に届くこと」は善玉菌の活性化のために必ず必要、というわけではありません。

そのため、ヨーグルトや乳酸飲料を大量に摂取するのが難しい場合は、サプリなどで摂取しても良いでしょう。

 

乳酸菌を効果的に摂取するためのポイント

乳酸菌の研究を長年している、光岡先生によると、腸内環境を整えるために大切なのは、下記の2点です。

  • 乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌を多量に摂取すること11)
  • 摂取した善玉菌を増やすため、乳酸菌やビフィズス菌のエサになる栄養(オリゴ糖11)や食物繊維12)も一緒に摂ること

です。

ご自身でも350mlのヨーグルトを毎日食べているそうです7)

ただ、乳酸菌やビフィズス菌を多量に摂取しようとした場合、多くの乳酸飲料には糖分が含まれますし、乳製品にはどうしても脂肪分が多くなります。

乳酸菌を取ろうとして、高血糖や高コレステロールになってしまったら元も子もありません。

無糖・無脂肪の製品を選んで、毎日なるべく多くの乳酸菌を摂取する(光岡先生は20~30億個推奨)か、難しそうならサプリメントで摂取する、というのが良さそうです。

 

【2018年】特に花粉症への効果が研究されている乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品

まだまだ研究途上の乳酸菌。

いろいろな会社が研究を進めていますので、処方された薬の服用などに追加して日頃から試してみるのも良いかもしれません。

Dr.ポーレンDr.ポーレン
乳酸菌・ビフィズス菌の摂取が、特定の疾患・治療の代わりになるわけではなりません。
あくまで食習慣の一部として楽しみながら、生活に取り入れてください。

 

「でも何を食べたらいいの??」と迷うあなたに、特に花粉症に対する効果について、花粉症患者への試験の結果が論文として発表されている商品(ヨーグルト、サプリメントなど)についてご紹介します。

補足:下記の表について

  • 以下の表における、乳酸菌やビフィズス菌の数の想定は、特に製品ホームページに記載がない場合は、乳等省令による発酵乳成分規格の乳酸菌数(1ml当たり1,000万個以上)を基準に、ヨーグルト1gを1mlとして簡易算出しています。
  • 商品のピックアップは脂肪および糖類がゼロの商品があればその商品を優先的に掲載し、なければ通常展開の商品を掲載しています。

 

ヨーグルト

株式会社明治 R-1


商品名
明治プロビオヨーグルトR-1 砂糖ゼロ
乳酸菌・ビフィズス菌
1073R-1(ラクトバチルスOLL1073R-1株)
菌の数(商品1個当たり)
11.2億個以上(容量112g×1000万で計算)
商品販売元
株式会社明治
花粉症での研究
ヨーグルト摂取群では眼の症状が軽い傾向が見られ、血中の好酸球比率が減少。好酸球の増加を抑制することでスギ花粉症の症状を緩和する可能性が考えられる。
<参考>http://jglobal.jst.go.jp/public/201202240558366476
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
乳酸菌飲料

 

森永乳業株式会社 ビヒダス

商品名
ビヒダス プレーンヨーグルト 脂肪ゼロ
乳酸菌・ビフィズス菌
BB536(ビフィズス菌BB536)
菌の数(商品1個当たり)
40億個以上(容量400g×1000万で計算)
商品販売元
森永乳業株式会社
花粉症での研究
スギ花粉が飛び始める約1ヵ月前から、ビフィズス菌BB536粉末(1000億個/日)を摂取してもらったところ、鼻、目、喉などの症状が改善した。
<参考>https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17083353
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
乳酸飲料

 

タカナシ乳業株式会社 Wの乳酸菌(期間限定品)・おなかへGG<特定保健用食品>

商品名
Wの乳酸菌(期間限定品)
おなかへGG<特定保健用食品>
乳酸菌・ビフィズス菌
LGG(ラクトバチルス・ラムノサスGG株)
TMC0356(ラクトバチルス・ガセリTMC0356
菌の数(商品1個当たり)
Wの乳酸菌は10億個以上(容量100g×1000万で計算)
おなかへGGはLGG (R)乳酸菌が140億個以上
(製品ホームページの記載より)
商品販売元
タカナシ乳業株式会社
花粉症での研究
スギ花粉症患者40人を対象に、「LGG」および「TMC0356」を含むヨーグルトとプラセボのヨーグルトを10週間摂取して比較した結果、プラセボ群に比べて鼻閉塞症状および使用薬剤と症状の重症度スコアが改善した。
<参考>https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18977549
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
乳酸飲料(おなかへGGのみ)

 

オハヨー乳業 たっぷり生乳ヨーグルト

商品名
たっぷり生乳ヨーグルト
乳酸菌・ビフィズス菌
L55(ラクトバチルス・アシドフィルスL-55株)
菌の数(商品1個当たり)
10億個以上(容量100g×1000万で計算)
商品販売元
オハヨー乳業
花粉症での研究
「L55」を含むヨーグルトを、スギ花粉飛散開始4週間ほど前からスギ花粉症患者に摂取してもらったところ(薬の治療も併用)、4~5週目で花粉症の症状および喉の症状に改善が見られた。
<参考>https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/61/5/61_KJ00008045719/_pdf/-char/ja
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
なし

乳酸菌入り飲料

カルピス株式会社(アサヒ飲料)守る働く乳酸菌 L-92

商品名
守る働く乳酸菌 L-92
乳酸菌・ビフィズス菌
L92(ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株)
菌の数(商品1個当たり)
10億個以上(容量100ml×1000万で計算)
商品販売元
カルピス株式会社(アサヒ飲料)
花粉症での研究
「L-92」を含む乳酸菌飲料をスギ花粉症の人が1日200mlずつ(100mlずつ2本)6週間飲用してもらったところ、目の症状が改善した。
<参考>https://www.jstage.jst.go.jp/article/bbb/69/9/69_9_1652/_pdf/-char/ja
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
サプリメント

 

ビヒダス のむヨーグルト<機能性表示食品>

商品名
ビヒダス のむヨーグルト脂肪ゼロ<機能性表示食品>
乳酸菌・ビフィズス菌
BB536(ビフィズス菌BB536)
菌の数(商品1個当たり)
100億個以上(製品ホームページの記載より、容量750ml×150gあたり20億個で計算)
商品販売元
森永乳業株式会社
花粉症での研究
スギ花粉が飛び始める約1ヵ月前から、ビフィズス菌BB536粉末(1000億個/日)を摂取してもらったところ、鼻、目、喉などの症状が改善した。
<参考>https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17083353
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
ヨーグルト

 

シンバイオティクス ヤクルト W<機能性表示食品>

商品名
シンバイオティクス ヤクルト W(脂肪ゼロ)
乳酸菌・ビフィズス菌
シロタ株(ラクトバチルス・ガセイ・シロタ株)
菌の数(商品1個当たり)
300億個以上
(製品ホームページの記載より)
商品販売元
株式会社ヤクルト
花粉症での研究
スギ花粉症患者109人に対して、「シロタ株」を含む乳飲料と含まないプラセボの飲料で比較。8週間飲用してもらったところ、アレルギー症状の予防にはならなかったが、中等度以上の症状の発現が遅れる傾向があった。
<参考>https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17199093
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
なし

 

ヤクルトのおいしいはっ酵果実

商品名
ヤクルトのおいしいはっ酵果実
乳酸菌・ビフィズス菌
LP0132(ラクトバチルス・プランタルムYIT 0132株)
菌の数(商品1個当たり)
不明
商品販売元
株式会社ヤクルト
花粉症での研究
42人の成人スギ花粉症患者さんで「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」または未発酵果汁飲料を比較。それぞれ飲料を1日1本、8週間スギ花粉症患者に花粉飛散時期(2月~4月)に摂取してもらったところ、目・皮膚のかゆみスコアの改善とQOL向上が見られた。
<参考>https://www.jstage.jst.go.jp/article/bmfh/33/4/33_2014-006/_pdf/-char/en
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
なし

朝のYoo フェカリス菌1000

商品名
朝のYoo フェカリス菌1000
乳酸菌・ビフィズス菌
LP0132(ラクトバチルス・プランタルムYIT 0132株)
菌の数(商品1個当たり)
不明
商品販売元
株式会社ヤクルト
花粉症での研究
42人の成人スギ花粉症患者さんで「ヤクルトのおいしいはっ酵果実」または未発酵果汁飲料を比較。それぞれ飲料を1日1本、8週間スギ花粉症患者に花粉飛散時期(2月~4月)に摂取してもらったところ、目・鼻・皮膚のかゆみスコアの改善とQOL向上が見られた。
<参考>https://www.jstage.jst.go.jp/article/bmfh/33/4/33_2014-006/_pdf/-char/en
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
なし

サプリメント・タブレット

ベビー乳酸菌


商品名
ベビー乳酸菌
乳酸菌・ビフィズス菌
KT-11(ラクトバチルス・クリスパタスKT-11株)
菌の数(1日あたり)
不明
商品販売元
株式会社ジョイフルライフ(菌の研究は株式会社キティー)
花粉症での研究
花粉症の症状がある健常者を対象に、花粉飛散期の 12 週間(2013 年 1 月~4 月)に試験食(KT-11 株または細胞含有錠)またはプラセボ食を含む食品を摂取してもらい、KT-11株摂取の安全性を評価した。鼻づまりや目のかゆみ、日常生活への支障においては、KT-11 株と細胞含有錠の両群で症状スコアの改善が見られた。
<参考>http://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201602264084229893
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
なし

 

ノアレ〈noale〉

商品名
ノアレ〈noale〉
乳酸菌・ビフィズス菌
KW3110(ラクトバチルス・パラカゼイKW3110株)
菌の数(1日あたり)
不明(50ml)
商品販売元
ヤクルトヘルスフーズ株式会社
花粉症での研究
スギ花粉症患者136人をKW3110 摂取群とプラセボ群に分け、比較。花粉飛散1か月前から摂取を開始し、花粉飛散の開始から終了まで3か月間続けた。花粉飛散量の低い間は KW3110 株摂取群で鼻症状、血清中の好酸球顆粒蛋白およびQOLスコアが有意に改善されたが、飛散のピークではその効果は限定された。
<参考>https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19772761
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
小岩井 ヨーグルト「プラズマ乳酸菌 KW乳酸菌プラス」 もあったが、現在販売終了

 

乳酸菌のチカラ

商品名
乳酸菌のチカラ
乳酸菌・ビフィズス菌
HSK201(ラクトバチルス・プランタムHSK201株)
菌の数(1日あたり)
不明(20ml)
商品販売元
日本ハム株式会社
花粉症での研究
スギ花粉症患者19人をHSK201株含有乳酸菌飲料(170mL/日)摂取群とプラセボ飲料摂取群に分け、それぞれ8週間摂取したところ、花粉飛散初期には鼻および眼の症状スコアはプラセボ群に比べて低かったが、飛散のピークになると Th1/Th2 比は低下し、スギ花粉症に特異的な血清 IgE 値は上昇した。
<参考>https://www.jstage.jst.go.jp/article/bbb/73/12/73_90465/_article
同じ乳酸菌・ビフィズス菌が含まれる商品
なし

 

意外?みんな知っているあの会社でも研究中

亀田製菓
酒粕由来の「K-2乳酸菌」による、アトピー性皮膚炎、花粉症、インフルエンザ症状の緩和・感染予防について研究されています。

お米由来の植物性乳酸菌研究所|亀田製菓
https://www.kameda-okome.com/lactobacillus/k2.html

キッコーマン
ぬか床から分離したK15、醤油モロミ由来のTh221について、通年性アレルギー性鼻炎の抗アレルギー作用の研究がすすめられています。

乳酸菌 免疫賦活作用 | キッコーマン
https://www.kikkoman.com/jp/quality/research/about/lactobacillus/th221.html

まとめ

花粉症対策に人気の乳酸菌やビフィズス菌ですが、その理由について、下記のようなことがわかってきました。

  • 花粉症はアレルギー症状の1つ
  • アレルギー症状を改善するには免疫機能のバランスを整えることが大切
  • 免疫機能のバランスを整えるための1つの手段が、善玉菌を活性化して腸内フローラを整えること
  • 腸内フローラを整えるのには、多量の乳酸菌(20億以上)をオリゴ糖・食物繊維とともに摂取する
  • 乳酸菌は生きていなくても良いので、サプリメントでもOK
Dr.ポーレンDr.ポーレン
あなたの生活に合った方法で、乳酸菌・ビフィズス菌を摂取して、免疫バランスを整えていきましょう!

この記事の監修

本記事は下記の監修者の元、極力現在の日本における診療ガイドラインをベースとし、ガイドラインに記載がない場合は文献など出典の明らかな情報を掲載しております。
また、参考となる文献自体の信頼性についても確認をしています。

薬剤師 石塚園子

薬剤師 石塚園子

北里大学薬学部薬学科卒業

大学卒業後、国立国際医療センター(現 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター)病院薬剤部にて、循環器科、呼吸器科、心臓血管外科、呼吸器外科、外科などの病棟業務を担当。また、医薬品情報管理業務にも携わる。

その後、財団法人 日本公定書協会(現 一般財団法人 医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団) 臨床研究データセンター(現 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 臨床研究センター JCRAC データセンター)にて、日本初の Electric Data Management システムを利用した医師主導の臨床研究のデータマネジメントに携わる。

現在は、株式会社フォーチュンにて、ウェブシステムを活用した信頼できる医療情報の提供方法を検討する一方、一般社団法人メディカルツーリズム協会では日本の医療の情報を世界に発信する活動をしている。

 

専門家の皆様へ。
記事の内容についての追加情報やご意見、またはより適切な参考文献やデータについての情報がございましたら、こちらよりご連絡ください。


<参考文献>

  1. 株式会社インテージ.“花粉症2017 みんなの対策―効果実感アイテムは?注目の最新療法は?”.Intage 知る Gallery.,https://www.intage.co.jp/gallery/hayfever/,(参照 2018-04-24).
  2. 岡本美考ほか. 厚生労働科学研究補助金事業,免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業「代替医療の実態と有効性の科学的評価」平成19~21年度報告書.2010, p5-6,84, (参照 2018-04-24).
  3. 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会.鼻アレルギー診療ガイドライン -通年性鼻炎と花粉症-2016年版,改訂第8版,株式会社ライフ・サイエンス,2015,P.8,16, (参照 2018-04-24).
  4. 厚生労働省.“腸内細菌と健康”.E-ヘルスネット[情報提供].https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html,(参照 2018-04-24).
  5. Koji Atarashi,others.Induction of Colonic Regulatory T Cells by Indigenous Clostridium Species. Science.Vol.331, Issue 6015,p.337-341.http://science.sciencemag.org/content/331/6015/337,(accessed 2018-04-24).
  6. Shinnosuke Murakami,others.Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine.Volume 2015, Article ID 824395, P.10 , https://www.hindawi.com/journals/ecam/2015/824395/,(accessed 2018-04-24).
  7. 光岡知足.人の健康は腸内細菌で決まる!.初版.株式会社技術評論社,2011,P.47-49,163-166,121.
  8. 加地留美.乳酸菌の免疫調節作用に関わる 細胞内シグナルとその制御.化学と生物.2012,Vol.50,No.3,P.183, https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/50/3/50_182/_pdf,(参照 2018-04-24).
  9. 岩淵紀介,他.ビフィズス菌 Bifidobacterium longum BB536 による免疫調節作用とその作用機序.ミルクサイエンス,Vol.50,No.3,P.276,https://www.jstage.jst.go.jp/article/milk/59/3/59_275/_pdf/-char/ja,(参照 2018-04-24).
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  12. 辻啓介.食物繊維の保健効果.ビフィズス,8巻(1994-1995),2号,P.130,https://www.jstage.jst.go.jp/article/jim1987/8/2/8_2_125/_pdf/-char/ja,(参照 2018-04-09).

 

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